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歯車中級編
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8 歯車中級編
歯車に働く力


ウォームギヤの歯に加わる力


(1) ウォームが駆動歯車のとき
ウォームが駆動歯車のとき、図8.12の歯直角平面において、歯面に垂直な力Fn が作用すると、 その平面においてFnF 1Fr 1に分解されます。
F 1 = Fn cosαn
Fr 1 = Fn sinαn
( 8.17 )

図8.12 ウォームの歯に加わる力

次にピッチ平面においては、F 1のほかにもう1つの力が作用します。 それは、ウォームギヤの歯面のすべり摩擦抵抗力Fnμです。 これらF 1Fnμを円周方向及び軸方向の成分に分解し、合成すると
Ft 1 = F 1sinγ+ Fnμcosγ
Fx 1F 1cosγ+ Fnμsinγ
( 8.18 )
これらの関係をまとめると、ウォームの歯に加わる力は、
Ft 1 = Fn (cosαn sinγ + μcosγ)
Fx 1 = Fn (cosαn cosγ - μsinγ)
Fr 1 = Fn sinαn
( 8.19 )
図8.13には、軸角Σ=90°のウォームギヤにおいて、歯に加わる力の方向を示します。
図8.13のように軸角90°のウォームとウォームホイールの歯に加わる力の間には、次の関係が成り立ちます。
Fx 1 = Ft 2
Ft 1 = Fx 2
Fr 1 = Fr 2
( 8.20 )
このように、軸角Σ= 90°の食い違い軸の歯車において、 駆動歯車に加わる軸方向力Fx 1と被動歯車に加わるピッチ円周方向力Ft 2は同じ大きさです。 同様に、駆動歯車に加わるピッチ円周方向力Ft 1と被動歯車に加わる軸方向力Fx 2は同じ大きさです。 半径方向力Fr 1Fr 2も同じ大きさです。
このウォームギヤの歯に加わる力においては摩擦係数μを考慮しましたが、 この摩擦係数の大きさによってウォームギヤの伝動効率はかわります。
ウォームから駆動される場合のウォームギヤの伝動効率は次のように計算されます。
( 8.21 )

図8.13 ウォームギヤの歯に加わる力の方向



(2) ウォームホイールが駆動歯車のとき
ウォームホイールが駆動歯車のとき、図8.14において、ウォームホイールの歯に加わる力は、次のようになります。
Ft 2 = Fn (cosαn cosγ+μsinγ)
Fx 2 = Fn (cosαn sinγ-μcosγ)
Fr 2 = Fn sinαn
( 8.22 )

図8.14 ウォームホイールの歯に加わる力

軸角Σ=90°のウォームとウォームホイールにおいては、式(8.20)の関係が成り立ちますから、 ウォームホイールから駆動される場合のウォームギヤの伝動効率ηI  は次のように計算されます。
( 8.23 )

こちらの技術資料は冊子カタログ3008(2001年)当時のデータであり、一部データが古い場合があります。最新情報は最新カタログでご確認下さいますよう、お願いいたします。


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