またぎ歯厚法

5 歯車の歯厚

5.2 またぎ歯厚法

下記計算は、歯車計算ソフト GCSW for Webで簡単に計算できます。こちら

図5.4のように、歯厚マイクロメータにより k 枚の歯をはさんでまたぎ歯厚Wを測定します。この方法により測定する歯厚というのは、基礎円筒上の歯直角歯厚sbn と歯直角基礎円ピッチpbn×(k -1)の和です。
図5.4 またぎ歯厚法(平歯車)
(1)平歯車と内歯車
表5.10にはその計算式を示します。
表5.10 平及び内歯車のまたぎ歯厚
番号
計算項目
記号
計算式
計算例
1
またぎ歯数
k
kth =zK(f)+0.5 注1

kはこのkthに最も近い整数とする。
m=3
α=20°
z=24
x=+0.4
kth=3.78787
k=4
W=32.8266
2
またぎ歯厚
W
m cosα{π(k-0.5)+z invα}+2xm sinα
注1.ここで

 (5.2)

図5.4は平歯車のまたぎ歯厚法を示したもので、歯の外側寸法を測定します。
内歯車の歯形は、平歯車の歯溝の部分が歯になっていますから、内歯車のまたぎ歯厚測定は平歯車の場合とは逆に、歯の内側を測定します。
(2)はすば歯車
表5.11には歯直角方式はすば歯車の計算を、表5.12には軸直角方式はすば歯車の計算を示します。
表5.11 歯直角方式はすば歯車のまたぎ歯厚
番号
計算項目
記号
計算式
計算例
1
またぎ歯数
k
kth =zK(f,β)+0.5 注1

kはこのkthに最も近い整数とする。
m=3 αn=20° z=24
β=25°00'00"
xn=+0.4
αt=21.88023°
kth=4.63009
k=5
W=42.0085
2
またぎ歯厚
W
mn cosαn{π(k-0.5)+z invαt}+2xnmn sinαn
注1.ここで

 (5.3)

ただし
表5.12 軸直角方式はすば歯車のまたぎ歯厚
番号
計算項目
記号
計算式
計算例
1
またぎ歯数
k
kth =zK(f,β)+0.5 注1

kはこのkthに最も近い整数とする。
mt=3 αt=20° z=24
β=22°30'00"
xt=+0.4
αn=18.58597°
kth=4.31728
k=4
W=30.5910
2
またぎ歯厚
W
mt cosβcosαn{π(k-0.5)+z invαt}+2xtmt sinαn
注1.ここで

 (5.4)

ただし
図5.5のように、はすば歯車のまたぎ歯厚を測定するには、ある一定以上の歯幅が必要です。
最低歯幅をb minとすると

b min = W sinβb + Δb (5.5)

ここでβbは基礎円筒ねじれ角のことで、

 (5.6)

安定した測定をするには、Δbは少くとも3mmくらい必要です。
図5.5 はすば歯車の歯幅
こちらの技術資料は冊子カタログ3013(2015年)当時のデータであり、一部データが古い場合があります。
最新情報は最新カタログでご確認下さいますよう、お願いいたします。

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